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『100日間生きたワニ』がめちゃくちゃ良い映画で本気でびっくりしたという感想(ネタバレなし)

試写で、2021年7月9日公開予定のアニメ映画『100日間生きたワニ』を観たので、ネタバレなしで言える感想を、簡潔に記しましょう。

結論としては、す…すげえ…!また『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督がやってくれました…!

何がって「なぜ素晴らしいか」の具体的な理由を言おうとするとどうしたってネタバレになることだよ! 
よくこれを思いついたよ!そ…ッッそうきたかァ~と感心した以上に感動したんですよ!

失礼ながら申し上げると「あの原作をそのまま映画化しても絶対に面白くないだろ…」と思っていたんですよ。
何しろ『100日後に死ぬワニ』は死までの100日をカウントする、Twitterのフォーマットありきの作品ですから。

しかし、これに対して、映画化における「最善手」「斜め上」「誠実」という回答を用意してくれた…。参りました。

そして、自分がもっとも感動した展開そのものは、公式サイトや予告編や上田慎一郎監督のインタビュー記事で普通に書いてあることだったりする。
これは、ぜひ知らずに観てほしいですね。もちろん、それ自体は知っていても感動が損なわれるものではなく、その「先」にあるテーマおよび台詞と行動のほうが真にネタバレ厳禁なので、知って観たとしても問題はありません。でも、原作にない、この映画オリジナルの展開がいちばん「えっ!?」と驚けることでもあるので。

ネタバレなしで他に言えることは「神木隆之介のワニと中村倫也のネズミによる、親友同士のイチャイチャ会話を永遠に聴きたくなる」ということです。尊い!この2人尊い山田裕貴の演技も超絶上手くて感動した!

本作を真におすすめしたいのは、映画『メランコリック』と『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が好きな方です。
これは間違いない。理由を述べるとそれはネタバレになるので内緒。どっちも年間ベスト級の自分にとっては、もうドツボでした。

何より、本作はあらゆる方向で大逆風が吹き荒れた内容なんですよね。

原作の宣伝が大炎上
地震でオンラインイベントが中止・延期に
緊急事態宣言の延長で公開延期(おかげでライバルが1週間前公開の『ゴジラvsコング』や1日前公開の『ブラック・ウィドウ』になる)
もうだったら、これはぜひヒットしてほしいと願うしかないではないですか!
上田慎一郎監督と共同で監督・脚本を手がけたふくだみゆきも、アニメ作家としてこれ以上ない仕事をされていたと思います。
ゆる可愛な絵柄なのだけど、アニメとしての見せ場もしっかりあったんですよ。

※ふくだみゆき監督は上田慎一郎監督の妻。「ワキ毛」がテーマの短編アニメ映画も手がけています。
何より、原作があんまり好きじゃないという方、炎上騒動にあ〜あ〜となったとなった人にこそ観てほしいんですよ(自分がそうでした)。
ナメてかかっていると、良い映画に仕上がっていることにマジでびっくりするぞ!ていうか感動して泣いたぞ!

あと、公式サイトに掲載されている中村倫也のコメントが、僕の気持ちを代弁しているんですよ。

正直に話しますと、オファーをいただいた時「流行ったからって映画化してぇ〜」と勘ぐってしまいました。しかし映画版オリジナルの展開やそこに込めた想い、また改めて原作に触れた時に、これは意義のある作品になると強く感じると同時に、自分の先入観を反省しました。ネズミくんがどんな喋り方になるのか、僕自身楽しみです。【中村倫也

マジで正直だな!僕もどうせダメだろと僅かでも思っていた、自分の先入観を反省したよ!

最後に、この『100日間生きたワニ』の最大のバリューを申し上げておきましょう。
それは、上映時間が63分であること。
観客が集中力を切らしてしまう長い映画が多い中、これは掛け値なしに賞賛されるべきでしょう。
その時間で過不足なく感動の物語を作り上げているのが素晴らしい!老若男女に、忖度なしでマジでおすすめです!